【リマインド】無効化したKMSキーにも2016年4月1日から料金が発生します
こんにちは、虎塚です。
2016年4月1日から、無効にしたKMSキーにもAWS利用料が発生するようになりました。AWSから「Change in the AWS Key Management Service (KMS) pricing policy for disabled keys [AWS Account: 123456789012]」というタイトルでお知らせメールが届いた方もいるかと思います。
AWSアカウント内に無効化したキーが残っていないかをぜひ確認しましょう。もしあったら、キーの用途を確認して、いらない場合は削除してしまいましょう。
キーの削除方法については、次の記事をご参照ください。
料金発生の仕組み
料金が発生するキー
料金が発生する対象となるキーは、カスタマーマスターキーです。カスタマーマスターキーとは、ユーザが明示的に作成したKMSキーです。
一方、デフォルトマスターキーには、料金がかかりません。デフォルトマスターキーとは、ユーザがAWSリソースをKMSで初めて暗号化しようとしたタイミングで、AWSによって自動的に作成されるKMSキーです。ユーザが削除することはできません。
料金が発生する期間
これまでと同様に、有効なカスタマーマスターキーには1個あたり$1/月の料金がかかります。また、キーへのリクエスト回数に応じた料金も別途かかります。
一方、無効化したカスタマーマスターキーにも、2016年4月1日からは料金が発生します。これまでは料金がかかりませんでした。
キーの削除を予約した場合、その時点から料金がかからなくなります。実際にキーが削除されるまでの削除待機期間にも、料金は発生しません。
しかしながら、削除待機期間にキーの削除をキャンセルすると、削除の予約時点にさかのぼって、料金が請求されます。削除待機期間に対しても課金されますので、ご注意ください。
無効化キーの確認方法
アカウントに無効化されているカスタマーマスターキーがあるかどうかは、次のコマンドで確認できます。
$ for region in $(aws ec2 describe-regions | jq -r ".Regions[].RegionName | @text") do echo "[$region]" ; for key in $(aws --region $region kms list-keys | jq -r '.Keys[].KeyId | @text') do aws --region $region kms describe-key --key-id $key | jq -r '.KeyMetadata | if .Enabled == false then .KeyId else empty end' ; done done
たとえば、無効化したキーが東京リージョンにある場合は、次のようにKeyIdが出力されます。
[eu-west-1] [ap-southeast-1] [ap-southeast-2] [eu-central-1] [ap-northeast-2] [ap-northeast-1] 12345678-1234-1234-1234-123456789012 [us-east-1] ...
注意点
カスタマーマスターキーから生成したデータキーを使って、クライアントサイド暗号化をしていた場合、カスタマーマスターキーを削除してしまうと、暗号化したデータを二度と複号できなくなるので、ご注意ください。
いらないキーを片付けて、スッキリ4月を迎えましょう。
それでは、また。